『天気の子』原作小説を読んだ感想やあらすじは?ラストのキーワードは『大丈夫』
7月18日に発売された『天気の子』を映画公開前にどうしても読みたくて読んでしまいました。
この小説は映画と同時進行で進んでいたようですが、映画にはないきれいな比喩表現はもちろんのこと、キャストの心情や感情もしっかり書かれておりその時の情景が想像しやすく読みやすかったです。
読み終えて5分も立っておらず、まだちょっと心の整理ができていない感じはしますが…あらすじや感想も含めて紹介します。
『天気の子』のあらすじは?
※ 完全にネタバレしちゃうのでこれから映画や小説を楽しみにしている人は読まないでください。
物語のきっかけはとなる島に住んでいた少年「帆高」の家出から始まります。
人生初の家出で、人生初の東京で、いろんな洗礼を受けて肉体的にも、精神的にも参っていた時に出会ったのが少女「陽菜」でした。
陽菜は、当時マクドナルドでアルバイトしていた陽菜は、3日立て続けにお店に通っていた帆高にハンバーガーをプレゼントしてくれます。
家出した後、仕事も見つからないまま飲まず食わず状態だった帆高はそのハンバーガーと陽菜という存在ににいろんな面で救われていきます。
その後、帆高は船の中で知り合った「須賀」を頼ります。
須賀は都市伝説を中心として編集プロダクションの社長の元、行くあてもなかった帆高は須賀の事務所で家事やライターなどの仕事をしはじめます。
子供の自分でも平等に扱ってくれる2人(須賀と姪の夏美)の大人に囲まれ仕事も人としても成長していきます。
そんな生活の中で再び出会った陽菜と帆高。ちょうどバイトをやめさせられて、お金に困った陽菜が危ないおじさんと嫌々ながら怪しい建物に入ろうしていたタイミング。
なんとかその場から2人で逃げようとするも、そのおじさんに捕まってしまい窮地に追い込まれた帆高は東京に来て偶然にも拾ってしまった拳銃の引き金を引いてしまいます。(それが後々警察に終われる原因になるとも知らずに…)
その状況に驚きながらも2人はその場から逃げることに成功!
その時、陽菜が披露してくれたのが「雨を晴れに変えてしまう」不思議な力でした。それをなんとか利用してお金にできないかと2人は試行錯誤の上『お天気お届けします』というサイトを作成し仕事は軌道にのります。
世の中には「絶対晴れて欲しい!」と思っている人はたくさんいたからです。
仕事をお願いした人は、陽菜の力(雨を天気にする不思議な現象)を見た人は一堂に感動し、陽菜に感謝してくれます。
一方で、力を使うことで体の一部が透明になっていくことに陽菜は気づきはじめます。そして、降り続く雨は一向にやまなくなります。
ある日陽菜は、帆高に自分が「どうして天気を晴れにできるのか?!」ということを告白します。
母親が病気で目を覚まさない時に、廃ビルにある神社で手を合わせて「もう一度お母さんと、弟と三人で青空の下を一緒に歩けますように」とお祈りしたこと。
その時に、「自分は空と繋がってしまったのではないか」・・・ということ。
この雨を止ませるには、自分が人柱になることなのではないか?!
そうしてだんだん透明になっていなくなってしまった陽菜を帆高は「天気なんかよりも陽菜が大事なんだ」ということを伝え、そんな帆高の強い想いが陽菜に伝わり、向こうの世界から陽菜は戻ることができます。
人柱がいなくなってしまい、その後雨は、2年半もやむことなく降り続きます。その間に、島に連れ戻され高校卒業後、変わり果てた東京の街に帰ってきた帆高は、久しぶりに陽菜に出会って言います。
「僕たちは大丈夫だ」
『天気の子』の原作の感想
おもしろすぎて一気に読んでしまった…
2人の想いが世界を変えてしまったけれども、「自分たちは大丈夫なんだ」という確信があっての最後の「僕たちは大丈夫だ」という一言はとても重く、読んでいてグッときました。
新海誠さん自身もあとがきで、RADWIMPSの野田さんが書いた「大丈夫」という歌詞が、この物語なんだと書かれていますね。
今回、登場する女の子に特殊能力があるというちょっと不思議な世界観ではありましたが、これ映像になったらどうなるんだろう?!とワクワクもありました。
この小説は、映画前に読んでもっと映画を深く理解することができるし、反対に映画を見てから読んでみると、新しい発見があってより「天気の子」の内容がわかると思います。
『天気の子』は映画も楽しかった
この『天気の子』を読んだ後すぐに『天気の子』の映画も見に行きましたが、想像を絶する映像美と壮大さ。
そして醍醐虎汰朗(だいごこたろう)さん、森七菜さん、本田翼さんをはじめとする今をときめく声優さんたちの声の演技が素晴らしくていろいろな場面で泣きました。
また、RADWIMPSの音楽も絶妙なところで挿入されており、音楽・物語・声優など全てが素晴らしい作品でした。
もう少ししたら子供にぜひ見せたいです。
その詳しい感想は別のページで紹介しています。